本当に小顔体操は効果がある?むくみ解消と顔痩せに役立つ方法とは

本当に小顔体操は効果がある?むくみ解消と顔痩せに役立つ方法とは

ふとした瞬間に鏡に映る自分の顔を見て、「なんだか大きく見える…」「鏡を見るたびに気になる部分が目に入ってしまう」と気になることはありませんか。むくみが出た朝、フェイスラインが重たく見える日、写真を撮ったときの輪郭の丸さなど、ふとした瞬間に自分の顔のサイズが気になり、どうにかしたいと思う人が多くいます。

目次

顔が大きく見える原因

顔が大きく見える原因は、骨格だけではなく 複数の要因が組み合わさって起きる“印象の問題” であることあります。日によって「今日は顔が大きく見える…」と感じるのも、その日の体調やむくみ、筋肉の状態が変化するためです。

むくみが引き起こす“輪郭のぼやけ”

顔が大きく見える原因の一つにむくみがあります。
水分や老廃物がスムーズに流れず、頬やフェイスラインのあたりに滞ってしまうと、輪郭が丸く、張ったように見えることがあります。塩分の多い食事をした翌朝に顔がパンっと膨らんだように見えるのは、まさにこの状態が強く表れているためです。
寝不足、冷え、長時間のスマホ姿勢なども血行やリンパの流れを鈍らせ、むくみを悪化させます。

表情筋の衰えで顔が大きくなる

普段の生活では、意識して顔の筋肉を大きく動かす機会は意外と少なく、表情筋は使わなければどんどん弱っていきます。筋肉が衰えると肌や脂肪を支える力が落ち、頬やフェイスラインが下方向へ下がりやすくなり、輪郭がぼんやり広がって顔が大きく見えてしまいます。

顔のこりで顔が大きく見える

顔が大きく見える原因には「「顔のこり」も関係しています。表情筋は喜怒哀楽をつくり出す筋肉で、目や口、鼻などを動かすために顔には60種類ほどの筋肉が存在しています。
表情筋は、接客業のように一日中笑顔をつくったり、営業で人と話す時間が多かったりと、顔を頻繁に動かすことで疲労物質がたまり、筋肉が硬くなってしまうタイプのこりがあります。よく動かしているのに、使いすぎることで緊張が続き、張りやすくなってきます。
その逆に、表情をほとんど動かさず無表情でいる時間が長いことによって起こるこりがあります。笑顔が少ない、会話が少ない、顔の筋肉をほとんど使わない生活が続くと、血行不良や筋肉の衰えが進み、顔が固まったように感じられることがあります。
パソコンやスマホの長時間使用などで目を酷使し、同じ姿勢を続けることによって首や肩が強くこり、その影響が顔にまで広がることがあります。首肩の張りで血流やリンパの流れが滞り、老廃物が顔にたまりやすくなり、むくみや膨らみを助長することがあります。
顔のこりは、筋肉の機能がうまく働かない状態をつくり、輪郭に厚みを出したり、緊張で頬の張りを強めたりします。

脂肪がつきやすい顔の構造

顔が大きく見える要因のひとつに、脂肪がつきやすい顔の構造があります。顔には頬やあご周りのように、もともと脂肪が蓄積しやすい部位が存在しており、その特徴が輪郭の丸みを強調しやすくなっています。皮膚のすぐ下にある「皮下脂肪」は、二重あごや頬のふくらみの大きな要因となる脂肪で、体重の増減がそのまま顔の印象に反映されやすい傾向があります。
さらに、バッカルファット(頬の奥にある脂肪)やメーラーファット(頬骨付近の脂肪)も関係しています。これらの脂肪が多い人は、頬に丸みが出やすかったり、笑ったときに横に広がった印象になりやすかったりと、顔のボリューム感が強く見えやすくなります。加齢による皮膚のたるみが加わると、これらの脂肪が下方向に移動し、フェイスラインの広がりやもたつきに繋がります。

姿勢の悪さが引き起こすフェイスラインの崩れ

猫背やストレートネックなど姿勢の乱れは、フェイスラインの見た目に強く影響します。
首が前に出てしまうと、あご下に老廃物や脂肪が溜まりやすくなり、二重あごのように見えてしまいます。さらに、重力の影響で顔が下方向に引っ張られるような状態が続くため、大きく見える原因が積み重なります。
スマホを長時間見続ける姿勢は、首と肩が緊張し、顔全体の血行が悪くなるため、むくみとも相乗して“顔が大きく見える日”を増やしてしまうことがあります。

食いしばりや歯ぎしりによる咬筋の張り

無意識の食いしばりや歯ぎしりがあると、エラの部分にある咬筋が発達して大きく見えることがあります。咬筋が硬くなり張り出すことで、横幅が広がったような印象になり、フェイスラインが角ばって見えることもあります。
ストレスが多い日や集中して作業しているとき、気づかないうちに歯を噛みしめている人は少なくありません。その積み重ねが“エラ張り”につながるケースもあります。

筋肉バランスの乱れで起きる顔のゆがみ

顔がゆがんで見えると、左右どちらかが大きく見えたり、輪郭が不揃いに見えたりします。これは筋肉の使い方に偏りがあると起きやすく、片側ばかりで噛む癖、バッグをいつも同じ肩にかける癖、足を組む姿勢などが原因になることがあります。
筋肉バランスが崩れると、片側の頬だけが張ったり、フェイスラインが片方だけぼやけたりするため、“顔が大きく見える印象”につながります。

皮膚のたるみが輪郭を下へ引っ張る

加齢や乾燥、紫外線の影響で皮膚のハリが失われると、頬やフェイスラインの皮膚が下に落ちていきます。これが進むと輪郭が四角く見えるようになり、実際のサイズよりも大きく感じる原因になります。血行不良が続くと皮膚の弾力が低下し、たるみが進行しやすくなるため、スキンケアや生活習慣の見直しも大切です。

遺伝的な骨格が影響する頬骨の張り、エラやアゴの形

顔の骨格は生まれつき決まっています。頬骨の張り、エラの角度、あごの形などはセルフケアで変えることはできません。とはいえ、骨格が同じでも筋肉や脂肪のつき方、むくみ、姿勢によって印象は大きく変わるため、ケアをすることで“見え方”を整えることは十分可能です。骨格そのものに原因があるように感じても、輪郭がすっきり見えるようになるケースはあります。

慢性的なコリによる血行不良とむくみ、膨張感

肩こりや首こりがあると、顔まわりの血流やリンパの流れが悪くなり、むくみやハリが生じて大きく見えることがあります。側頭筋や首の付け根が硬くなると、顔が引き上がりにくく、フェイスライン全体が重たく見えやすくなります。コリが溜まっている状態は、見た目以上にむくみやすさを増幅するため、上半身のケアも大切です。

自力でできる小顔体操のススメ

小顔体操は「自分でできる」「お金がかからない」「すぐ始められる」ケアとして、「短時間でも続ければ変化を実感しやすい」「もっと写真写りをよくしたい」「輪郭がすっきりしたら前向きになれそう」「小顔に見えたらファッションが似合う気がする」と考える人におすすめです。
美容施術のようなハードルがなく、特別な道具も必要ないため、誰でも“今日からできる方法”です。

小顔体操は本当に効くの?

小顔体操は「本当に効くのかな?」「やり方を間違えると逆効果になるの?」と気になる人も多くいます。顔には30種類以上の表情筋があり、普段あまり動かしていない筋肉が弱ってくると、むくみやたるみの原因となり、輪郭が大きく見える印象につながります。
下記の小顔体操は、これらの筋肉を意識して動かし鍛えることで、フェイスラインを整えたり、むくみを解消したりする効果が期待できる方法です。

口周りをしっかり動かす「あいうえお体操」

表情筋をまんべんなく動かせる定番エクササイズです。頬の筋肉、 口角の引き締まり、フェイスラインのたるみ感やむくみやたるみが気になる人におすすめです。

あいうえお体操の方法
口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」を、ゆっくり丁寧に発音します。それぞれ 3秒かけて伸ばす感覚 で行うとさらに効果的です。

二重あごケアにも効きやすい「舌回し体操」

あご下のもたつき、頬のむくみ、顔のゆがなど、舌を大きく動かすことで、普段使われない内側の筋肉まで刺激できます。

舌回し体操の方法
口を閉じたまま、舌で頬の内側を「なぞる」ようにして大きく回します。
右回し10回 → 左回し10回
ゆっくり行うのがポイントです。

フェイスラインを引き上げる「頬リフト運動」

頬の位置が下がると顔が大きく見えるため、リフト感を出す運動はおすすめです。頬の筋肉が自然に引き上がることで、輪郭のぼやけが和らぎます。

頬リフト運動の方法
口角をキュッと持ち上げるイメージで「ニッ」と笑顔をつくり、そのまま5秒キープします。 これを5回繰り返します。

むくみを流す「フェイスライン流しケア」

老廃物が流れ、頬の張りが和らぎ、輪郭がすっきり見えるなどの変化につながりやすいです。

フェイスライン流しケアの方法
両手の指の腹で、あご先 → 耳の前 → 首すじへ向かってゆっくり流します。

エラの張りが気になる人向け「咬筋ゆるめ」

食いしばりや歯ぎしり癖がある場合は、この筋肉が固まりやすい傾向があります。緊張が和らぐと、横幅の張りが目立ちにくくなります。

咬筋ゆるめの方法
頬の横(エラ部分)を指先でゆっくり円を描くように10回ほど回します。
強く押さず、筋肉の緊張をほぐすイメージで行うのが大切です。

姿勢改善も取り入れたい「首ストレッチ」

姿勢が悪いと、あご下にむくみが溜まりやすくなります。首まわりの緊張がほぐれると、フェイスラインが軽くなる実感が出やすいです。

首ストレッの方法
背筋を伸ばして軽くあごを引き、そのまま首をゆっくり後ろに倒し 5秒キープします。 左右にもゆっくり倒してそれぞれ5秒。

小顔体操を続けるコツ

小顔体操を「短時間 × ほぼ毎日」続けることがポイントです。

  • 力を入れすぎない
  • ゆっくり大きく動かす
  • 鏡で左右差を確認

毎日短い時間でも続けることで、フェイスラインのすっきり感やむくみの減少を実感しやすくなります。朝の支度前や入浴後など、決まったタイミングに組み込むと習慣としましょう。鏡を見て左右差をチェックしたり、頬骨の張りを観察したり、舌回しや表情筋トレを数分だけ行ったり…といった“日常の積み重ね”がポイントです。

小顔体操で期待できる変化とメリット

小顔体操によって期待できる主な変化には、むくみの軽減、表情筋の引き締め、血行促進、肌のトーンアップなどがあります。顔のむくみは、脂肪や老廃物が滞留することで生じ、輪郭がぼやける原因となります。顔の筋肉を動かしリンパを流すことで、むくみの“取れる感覚”を実感しやすくなります。日常生活で使わない筋肉を丁寧に動かすことで、フェイスラインのリフト感やすっきり感を目指すことが期待できます。

小顔体操が効果なしと言われる理由とは?

小顔体操が「効果なし」と言われてしまうのには、いくつか理由があります。ただし、その多くは“体操そのものが意味がない”というより、やり方・目的・期待値のズレが原因になっていることがあります。

骨格は変わらないため過剰な期待につながりやすい

小顔体操は筋肉・むくみ・血行に働きかける方法で、骨格そのものを変える力はありません。頬骨の高さ、下あごの形、エラの角度といった“構造的な要素”を変えることはできないため、骨格が原因で顔が大きく見えるタイプの人は変化を感じにくいことがあります。

やり方を間違えると逆効果になることがある

表情筋を必要以上に強く動かしたり、力を入れすぎたり、やりすぎや、筋肉の偏った使い方が原因で、筋肉が硬くなりコリや張りが強くなる場合があります。

  • 過剰な“あいうえお”運動
  • 舌回しのやりすぎ
  • 無理な表情を長くキープする動き

は、頬が張って見える原因にもなりやすいとされます。正しい方法でやらないと効果を感じにくいどころか、顔が大きく見える印象が強まってしまう可能性があります。

筋肉のバランスが崩れたまま続けてしまう

小顔体操は「左右対称に丁寧に動かす」ことが大切です。日常の癖で左右の筋肉の使い方に差がある人は、自己流で続けることでバランスが悪化し、輪郭の左右差が目立つことがあります。

顔のむくみや脂肪の解消には生活習慣の改善が必要

顔のむくみや脂肪は、塩分の多い食事や水分不足、睡眠の乱れ、長時間同じ姿勢で過ごすこと、姿勢の崩れやストレスなどが原因で、血行やリンパの流れが滞りやすくなり、顔に老廃物や水分がたまりやすくなります。運動不足や不規則な食生活は体全体に脂肪を蓄積させる要因です。とくに頬やあご周りといった脂肪がつきやすい部分に影響が出やすくなります。

継続期間が短く、変化を見落としやすい

小顔体操は筋肉をゆるめたり動かしたりする“地味なケア”です。
一回で劇的に変わるものではなく、毎日の積み重ねによって少しずつ輪郭の印象が整っていきます。数日で変化が出ると思ってやめてしまうと、本来出るはずの変化に気づけず「効果なし」と判断してしまうことがあります。

 小顔体操で即効性を求める?セルフケアの限界

小顔体操の主な役割は、「むくみを和らげる」「筋肉を動かす」「血行を促す」など“顔の印象を整えるための方法”です。「顔そのものを小さくする」「脂肪を減らす」ことはできません。
ただし、脂肪を短時間で減らすことはできません。脂肪を減らすためには継続した運動習慣や生活改善が不可欠です。

美容クリニックで行われている小顔治療

顔の脂肪を減らして小顔になりたい、確実に小顔になりたい、効果に即効性がほしい方には、美容クリニックの小顔治療がお勧めです。

脂肪溶解注射で頬やフェイスラインのボリュームを和らげる

脂肪がつきやすい頬やフェイスラインをすっきり見せたいときに選ばれるのが脂肪溶解注射です。有効成分の入った薬剤を気になる部分に注入し、脂肪へアプローチしていく施術で、短時間で終わるのが特徴です。ダウンタイムが比較的少なく、丸みが気になる人におすすめです。

エラの張りにアプローチするボトックス治療

食いしばりや歯ぎしりによって顔の横幅が広く見える方に、発達した咬筋(エラ部分)にボトックスを注入する治療です。筋肉の張りが落ち着いていくことで、フェイスラインがスマートに見えやすくなる効果が期待できます。

HIFU(ハイフ)でたるみや輪郭のぼやけを引き締める

超音波エネルギーを筋膜層(SMAS)に届けて引き締めを狙うHIFUは、たるみによる輪郭の下がりが気になる人におすすめです。メスを使わずに顔の引き締めを目指せるため、フェイスラインのもたつきを軽くしたい、頬を引き上げたいと感じる人に人気があります。

ヒアルロン酸で輪郭のラインをデザインする

あご先や頬骨上部、エラ周辺にヒアルロン酸を適量注入して、輪郭に立体感やシャープさをつくります。脂肪を取るというより、下方向にたるんだ組織を持ち上げるような治療です。あごが小さい、Eラインを整えたい、横顔をバランスよくしたいと感じる人におすすめです。

高周波(RF波)で皮膚のハリを出す引き締め治療

高周波の電磁波で、皮膚の深部に熱を加えてコラーゲンの生成や線維の収縮を促すことで、顔のたるみや引き締めやハリ感を目指す施術です。肌の弾力が整うことでフェイスラインの印象がすっきり見えるようになります。

糸リフトで皮膚を引き上げてフェイスラインを整える

糸リフトは、特殊なトゲ(コグ)がついた溶ける糸を皮下に入れて、たるんだ皮膚や組織を物理的に引き上げます。フェイスラインのもたつき、ほうれい線、マリオネットラインの解消に効果が期待でき、施術後すぐにリフトアップ効果が望めます。

あご下の脂肪に冷却アプローチする脂肪冷却痩身治療

クールスカルプティングなどの脂肪冷却痩身治療は、あご下の脂肪の脂肪細胞を冷却して破壊し、体内の代謝機能で老廃物として自然に排出させることで、脂肪細胞の数そのものを減らします。二重あごが気になる方におすすめです。

バッカルファット除去で頬の内側にある脂肪へアプローチする

口の中からアプローチして、頬の奥にある深い層の脂肪(バッカルファット)を取り除く施術です。深い層の脂肪は下ぶくれ感や丸みの原因になりやすいため、すっきりした印象を目指す人におすすめです。

脂肪吸引でフェイスラインを直接整える立体的なアプローチ

頬やあご下の脂肪を直接吸引する施術は、より立体的な輪郭づくりを目指したい人に向けられています。脂肪そのものを物理的に取り除くため、下ぶくれや二重あごが気になる人が選ぶケースが多い方法です。

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この記事を監修した人

征矢野 進一は、日本の医師。 長野県木曽福島町生まれ。1979年3月に東京大学医学部医学科を卒業後、1979年から1988年3月まで東京大学医学部形成外科に所属し、1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開設。東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本の「注入剤によるシワ取り治療」に貢献した一人。以来長年にわたりコラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究を重ねる。日本美容外科学会会長も務め、臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の講義を依頼され行うと共に、国内・海外で行われる美容外科学会での発表や医師向けの教科書など論文・執筆も行う。

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