ヒアルロン酸は、医学的には「ムコ多糖類」とも呼ばれ、体内に元々存在する保湿成分です。ゼリー状の性質を持ち、細胞間を埋める役割を果たします。この特性により水分の保持だけでなく、クッションのような機能も担い、肌の潤い、肌のハリと弾力、肌の乾燥も防いでくれます。
ヒアルロン酸は体内に広く分布しており、肌、軟骨、目の水晶体などに存在しますが、その中でも約半分は肌に集中しています。特に「真皮」と呼ばれる肌の奥深くに多く存在しています。真皮は肌の基盤を支える「コラーゲン」と、コラーゲンを結びつける「エラスチン」で構成されています。ヒアルロン酸はこの構造の隙間を埋め、水分をしっかり保持することで、肌に潤いとハリを与え、乾燥を防ぎます。
しかし、体内のヒアルロン酸は30代以降から徐々に減りはじめます。加齢とともにヒアルロン酸が減少すると肌は水分を保持できなくなり、ハリがなくなってくるとシワやたるみが発生するようになります。
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