ニキビ跡になる原因とは

ニキビ跡になる原因とは

ニキビ跡とはニキビが治った後の肌に残る、赤み、色素沈着、凹み(クレーター)、によるシミなどのことです。

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赤みニキビ跡

赤みのニキビ跡は「炎症後紅斑」とも言います。ニキビが発生すると、毛穴の周りに炎症が起こります。この炎症は治まっても、肌の色が赤くなったままになることがあります。毛細血管が拡張して肌に赤みを与えているのです。
ニキビ跡の赤みは肌の新陳代謝によって徐々に消えていきますが、炎症がひどく皮下組織の深いところまでダメージがあると、赤みが長く残ってしまうこともあります。

色素沈着のニキビ跡

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層で構成されています。ニキビができると皮膚のバリア機能が低下し、ニキビの炎症が起こり、アクネ菌が真皮や皮下組織にダメージを与えます。ダメージから肌を守るためにノサイトが活性化すると大量のメラニンが生成されます。ニキビの炎症が治まったあとにできる茶色の色素沈着のニキビ跡です。

クレーター状のニキビ跡

ニキビの炎症が真皮層までダメージを与えると真皮層を破壊してしまいます。真皮の肌細胞が損傷してコラーゲンが不足したり、繰り返される炎症によって皮膚が引き下げられたりすると、皮膚の表面に凸凹ができるようになります。

軽症のニキビであれば、ニキビ跡ができませんが、炎症を伴う場合は、凹み(クレーター)、赤み、色素沈着など形でニキビ跡が残ることがあります。また、ニキビ跡は自然治癒には時間がかかります。

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この記事を監修した人

征矢野 進一は、日本の医師。 長野県木曽福島町生まれ。1979年3月に東京大学医学部医学科を卒業後、1979年から1988年3月まで東京大学医学部形成外科に所属し、1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開設。東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本の「注入剤によるシワ取り治療」に貢献した一人。以来長年にわたりコラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究を重ねる。日本美容外科学会会長も務め、臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の講義を依頼され行うと共に、国内・海外で行われる美容外科学会での発表や医師向けの教科書など論文・執筆も行う。

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