コラーゲンとヒアルロン酸はどっちがいいの?ベビーコラーゲン注入との違いとは

コラーゲン注入
目次

シワ・たるみを改善するコラーゲン注入の効果とデメリットを正しく理解しよう

リスクがある?コラーゲン注入のアレルギー反応のリスクと副作用

コラーゲン注入は美容治療として、シワや目の下のクマの改善に効果がありますが、治療にはリスクがあります。
コラーゲン注入は、ヒアルロン酸に比べると、アレルギー反応などの副作用を起こす可能性が高いとされています。特に、動物由来のコラーゲン製剤を使用する場合は、アレルギー反応のテストを必ず行う必要があります。
当院が使用するアテロコラーゲンは牛由来のコラーゲンのため、約3%の人に陽性反応を起こすことが報告されています。注入する前には必ず皮内テストを行い、2回のテストを推奨しています。アレルギーの有無を確かめるため、腕に2回テスト注射を行います。1回目で陰性反応が出た場合でも2回目のテストで陽性反応が出ることがあります。
アレルギー反応は、重いとテスト部位が赤く蚊に刺されたように膨らんでシコリになります。軽いと数日赤くなるだけの場合もあります。コラーゲン注入を受ける際には、アレルギー反応に対するリスクをしっかりと理解した上で、テスト注射を受けるようにしましょう。
また副作用には、内出血、腫れなどが起こる場合があります。

コラーゲン注入の副作用やリスク・デメリット

  • アレルギー反応の可能性がある。
  • 内出血や腫れが生じることがある。
  • 注入部分が不自然な形になることがある。
  • 効果が一時的で持続性がない。
  • 動物由来のコラーゲン注入の場合、アレルギーテストが必須のため施術を受けるまでに時間がかかる
  • 針跡が赤く残ったり、施術部位の腫れが出ることがある
  • 塞栓(皮膚壊死、失明、脳梗塞)が起こることがある
  • 感染のリスクがある
  • 献血ができなくなる場合がある

コラーゲン注入とヒアルロン酸注入どっちがいいの?

どちらがいいの?コラーゲン注入とヒアルロン酸注入の違いについて知っておきたいポイント

コラーゲン注入とヒアルロン酸注入は、どちらもエイジングケアのに使われる治療法ですが、以下のような違いがあります。

  • 成分の違い:コラーゲン注入には、主に牛や豚の皮膚などから抽出されたコラーゲンが使用されます。一方、ヒアルロン酸注入には、天然に存在するヒアルロン酸が使用されます。
  • 持続期間の違い:効果の持続期間は部位や製剤などで個人差がありますが、コラーゲン注入の場合、注入後6か月から1年程度。ヒアルロン酸注入の場合は、1年から2年程度持続します。
  • 効果の違い:コラーゲン注入は、主にハリや弾力性を回復させる効果があります。一方、ヒアルロン酸注入は、ボリュームを増やし、しわやたるみを解消する効果があります。
  • アレルギーのリスクの違い:コラーゲン注入は、牛や豚由来の成分を使用しているため、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。一方、ヒアルロン酸注入は、天然に存在する成分を使用しているため、アレルギー反応のリスクは低く、安全性が高いとされています。

「ヒアルロン酸」と「コラーゲン」の異なる特性

ヒアルロン酸は当日に注入可能で、水分を保持する働きがあるため、お肌にボリュームを与え肌にハリや弾力を与えますが、注入する医師の技術が未熟だとデコボコやチンダル現象が生じる場合があります。また、ヒアルロン酸はアレルギーのリスクが低いとされているため、注入前にテストをする必要がなく、施術を受けることが可能です。
コラーゲン注入は、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを補充することで、肌のハリや弾力を改善し自然な仕上がりで違和感が少なく、目元などの繊細な部分への施術に向いていますが、コラーゲン注入は動物由来製剤を使用する場合、必ずアレルギーテストを行い、副作用に注意する必要があります。皮内テストをクリアするまでにに4週間の経過観察が必要です。

それぞれの特性に合わせて、適切に使い分けることがエイジングケアにつながります。医師の診察の元、ご自分の悩みや希望、身体に合った治療方法を選びましょう。

ベビーコラーゲン注入の特性

ベビーコラーゲンは、Ⅰ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンが50:50で配合されたコラーゲンです。コラーゲン注入やヒアルロン酸注入よりも細かいシワや目の下のクマ、たるみなどを改善に使用します。

コラーゲン注入で解消できるお悩みは?- シワ・たるみ・肌のハリ不足など

シワ・たるみ・肌のハリ不足など、コラーゲン注入で改善できるお悩みとは?

シワやたるみ、肌のハリ不足は、加齢や紫外線などの影響で、コラーゲンやヒアルロン酸の減少が原因とされています。
コラーゲン注射は、非常に細い針を使用して皮膚に直接注入することで、シワやたるみを改善する治療法です。特に目の周りのちりめんジワや目尻、口角、額や眉間などの表情によるシワの改善に有効です。注入剤の濃度が幅広いため、細かいシワから深いシワまで対応可能で、シワ以外にも外傷性の凹みや手術痕などにも有効です。
コラーゲン注射は体内のコラーゲンと結びつくため、自然で違和感のない仕上がりになります。特に目の周囲にはとても相性が良く、目の下などの薄い皮膚にも注入しても自然になじんでくれます。治療の際には注入部位、シワの状態や深さ、皮膚の状態や厚さなどを確認しながら最適な注入材を選択する必要があります。また、定期的に注入することでシワの進行を遅らせることができます。

コラーゲン注入の料金ってどのくらいなの?- 予算の目安は?

コラーゲン注入の料金相場と予算の目安

コラーゲン注入の料金相場は、クリニックや薬剤種類や注入量によって異なりますが、1本(1cc)で100,000円~200,000円(税別)程度が目安となります。


コラーゲン注入には、シワ改善やハリの回復などの美容効果がありますが、料金や持続期間、痛みやリスクなどが気になります。医師のカウンセリングや注射の方法、使用する製剤の種類、施術部位や目的に応じたメニュー、症例写真や注入治療に関するデメリットやトラブルの可能性、失敗を抑えるためのポイントや術後の対応などをしっかり確認して、ご自分に合ったしわ・たるみの改善方法を見つけましょう。

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この記事を監修した人

征矢野 進一は、日本の医師。 長野県木曽福島町生まれ。1979年3月に東京大学医学部医学科を卒業後、1979年から1988年3月まで東京大学医学部形成外科に所属し、1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開設。東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本の「注入剤によるシワ取り治療」に貢献した一人。以来長年にわたりコラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究を重ねる。日本美容外科学会会長も務め、臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の講義を依頼され行うと共に、国内・海外で行われる美容外科学会での発表や医師向けの教科書など論文・執筆も行う。

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